キャットフードの定義

キャットフードというものの定義は、一体何だと思いますか?
猫のための食べ物であることは大前提ではあるのですが、もっと細かい定義があります。
今回は、キャットフードの定義についてお話ししていきます。

実はキャットフードの定義というのは化学的な面があって、必須栄養素を含んでいることがまず第一にあります。
よく挙げられるのは、タウリンやビタミン、ミネラルなどです。
タウリンは血圧やその他臓器の保全、ビタミンは病気の予防や血液の働きの保全、ミネラルは体の形成など、どの栄養素も猫の成長と健康のために必要とする栄養素です。
そして、それらの栄養素をバランスよく配合されていて、かつ猫のために工場等で生産された猫専用の食品というのがキャットフードの定義になっています。

「じゃあ、その条件を満たせばキャットフードと言えるの?」と思われがちですが、猫のためであっても栄養バランスを考えていなかったり、飼い主さんによる自家製のものであって、明確に栄養素についてのデータやその他根拠が示されていないものについては、先ほど挙げた定義から外れるため、実は一般的にはキャットフードとはいえないのです。
それらは単なる餌でしかないのです。
まとめていうと、「市販の猫の食べ物=キャットフード、自家製であったり栄養素のデータが明確ではないもの=餌」ということになります。
ペットショップはもちろん、スーパーなどで売られているものは、栄養素を一切無視したものはないので、実際に市販=キャットフードととらえてよいでしょう。

もちろん餌だからといって決定的に猫に悪影響であるかといえば、そうではありません。
明確に猫の体に悪い素材が含まれたものでなければ、無理にキャットフードを与える必要はなく、現状維持でも決して悪いことではありません。
しかし、逆に栄養素のバランスについて気になっている場合や、自家製の餌では不安だという場合には、キャットフードを与えるのが賢明であり、安全といえます。