ドライフードのメリット・デメリット

飼い猫の食事として主流となっている、ドライキャットフード。
それに流されて当然のようにドライタイプを選んでいるという飼い主さんも多いかと思います。
今回は、ドライキャットフードのメリットとデメリットをご紹介します。
これを把握して、愛猫の食生活をもう一度考えてみましょう。

メリットとして挙げられるのは、やはり「保存期間が長いこと」でしょう。
ウェットタイプやセミドライと違い、開封しても1ヶ月は新鮮な状態を保つことができます。
なので、思ったよりも猫がキャットフードを食べてくれずに余ってしまっても、すぐに傷んでしまって無駄になるという心配がありません。
他には、「歯への悪影響が少ないこと」があります。
ドライタイプのキャットフードは、普通キャットフードを食べた際につきやすい「歯石」が付きにくく、それどころかすでについている歯石をも取り除く効果があります。
歯石とは口内炎や歯肉炎の原因になりかねず、とても厄介な存在です。
その脅威から愛猫を守ることができ、魅力的ともいえます。

デメリットとして挙げられるのは、「水分補給が別途必要なこと」です。
含有している水分量は10%以下なので、ウェットタイプやセミドライタイプのように同時に水分を補給させることはできないのです。
なので、別途水を飲ませるか、ドライキャットフードに混ぜ合わせるかというひと手間が必要となります。

また、ちょっとしたところを挙げると、「食欲を引かせにくい」という点があります。
ドライキャットフードは、食欲を引かせる香料などが含まれてはいますが、そもそも「加工品」です。
素材をそのまま生かしている要素は皆無なのです。
なので、缶詰のウェットタイプやパウチなどのセミドライタイプの方が、肉や魚といった素材を生かして作っているので、ドライタイプはこれらに食欲を引かせる力は劣っています。
つまり、元々キャットフードに飽きやすかったり、いつも関心が薄い猫であれば、ドライタイプはあまり向いていないといえます。